こんな人におすすめの記事
- ママチャリでキャンプするのがどんな感じか気になる人
- 学生時代の格安旅行について気になる人
- 旅行が好きな人
本日は学生の頃に行っていた / ママチャリキャンプ / について記事にしていきたいと思います!
興味のある方はぜひ / ななめ読み / してみてください。
/ 序章 / 旅行記、ママチャリキャンプ /
高校~大学時代にかけて行っていた旅行、ママチャリキャンプ。
読んで字のごとくママチャリでキャンプをするという内容なのだが、、、
字では伝わらないしんどさや面白さがそこにはある。
そこで今回は、旅行記としてママチャリキャンプの内容を記事にしてみようと思う。
これから挑戦しようという若者たちはぜひ参考にしてみてくれたまえ!!!
では早速、概要から説明しよう。
/ ママチャリキャンプとは /
ママチャリキャンプとは、ママチャリの荷台にテントや寝袋などの道具を積んでキャンプに行くという旅行のことだ。
もちろん筆者である / ななめ / とその友人が勝手に作った言葉である(笑)
/ 目的地 /
目的地は山梨県の道志の森キャンプ場というオートキャンプ場だ。
通常、オートキャンプ場は1泊の料金と別途で駐車料金がかかるが、ママチャリの場合は駐輪代は無料になる。
現在は1泊800円~1000円となっているが、当時は1泊500円程度だったと記憶している。
ちなみに当時、自転車でキャンプに来る人はかなり珍しかったのか、管理人の方から驚かれた記憶がある。
我々のためというわけではないかもしれないが、公式HPに自転車無料という記載項目が増えていた!(笑)
道志の森キャンプ場の公式ホームページはこちら
/ 走行距離 /
片道で大体120kmくらいだと思われる。
ただ、山道と平坦な道では同じ1kmでも天と地ほどの差がある。
ルートについては次の節で詳しく説明しようと思う。
/ 開催時期 /
我々は計3回、この地獄の旅行を行っている。
我ことながらも、若かったな~!としみじみ思う。
2回はそれぞれ寒い冬、最後の1回は灼熱の夏に行っている。
ちなみに、この記事で使用している写真はその3回を組み合わせたものになっている。
しんどすぎたからなのか、そもそも写真があまり残っていなかったため、3回分を合わせて構成することにした。
前半2回は今や懐かしいガラケー(昔の携帯電話)での撮影となっているため、画素数がご愛敬レベルだがご了承いただきたい。
/ 宿泊数 /
だいたい2泊~3泊くらいだったと記憶している。
初日と最終日はママチャリをひたすらこぎ続け、中日はゆっくり過ごすという感じだ。
もちろん中日もママチャリに乗るのであるが…(笑)
/ ママチャリキャンプのルート /
ルートは大体このような感じだったかと思う / 一部多摩川などは自転車のため多摩川沿いを走行している /
友人の家がJR大森駅の近くだったため、そこからルートを引っ張っている。
多摩川を北上したのち、高尾で山越え、相模湖まで降りて、道志橋から道志の山道に入るというルートだ。
車だと108kmとなっているが迂回など合わせると約120kmくらいだったかと思われる。
車だと3時間半、ママチャリだとリアルに約15時間かかる(笑)
朝5時半に出て、夜20時半頃に到着するのだ…
先ほども言ったように、山道と普通の道とでは全然レベルが違う…
地図で見ると高尾までで半分以上だが、実質3分の1も来ていないという体感なのである。
高尾からが本番なのだ。。。
ちなみに…
グーグルで自転車でのルートを検索したところ、
2021年現在 / ルートがありません / と表示されてしまった…
/ ここは自転車で行くところじゃないぜ~ / とグーグルが言っているかのようである…
/ 第一章 / いざ、山梨へ /
さてここからは旅行記らしく思い出の写真と共にママチャリキャンプの全容を紹介していきたいと思う。
この旅行では、間違えなく初日が1番しんどい!
そんなしんどい初日と若々しい我々の挑戦を見ていただこう。
/ 3:30 / 集合場所へ /
先ほど、JR大森駅からのルートで説明したが、これは実は少し違う。
私は当時、中野に住んでいたため、まずは友人と合流しなければならなかったのだ。
なぜならば、友人の家にキャンプ道具が一式が揃っていたからだ。
中野から大森駅までは約15km(1時間半くらい)
つまり、ママチャリキャンプの片道の距離は実質120+15で135kmなのである。
友人宅でキャンプ道具を自転車に括り付けて、いざ出発!!!
/ 5:30 / 出発の時 /
ここからは写真付きで説明しよう!
実際に荷物を括り付けたママチャリが右下の写真だ。
10キロ以上の荷物を括り付けているため、後ろが重くなり、慣れるまでは運転するのも一苦労状態である。
初回の出発時はこれから走る120kmがどれだけ辛いかもよくわかっていないので、ピース!なのである(笑)
コンプライアンスの観点から全編、顔は隠してお届けする。
見せるほどの顔ではないというのが正直な理由ではあるが…(笑)
ちなみに…
ママチャリの色が違うことから違う時期に撮った写真であることがお分かりいただけるだろう。
/ 13:00 / 多摩川爆走、高尾の山越え /
最初はしばらく多摩川沿いを行く。
朝の多摩川の空気、冬は凍てつくような寒さ、夏は風が心地よい。
二子玉川、調布、府中と進み、高尾山口の駅までで大体11:30くらい。
ここから高尾の山越えが始まる。
約1時間半くらいの山越えとなる。
山道で10キロ以上の荷物を積んだママチャリを漕ぎ続けるのは地獄である。
死に物狂いで漕ぎ、途中手押しで休みを繰り返す。
1番右の写真が高尾の山越えの頂上。この時点で大体13:00くらい
開けた景色、久々の下り坂が我々を迎えてくれる。
ここから全力で坂を下る。頭の中でゆずの夏色が流れる。
自転車の後ろは / 君 / ではなく / 荷物 / なのだが…(笑)
/ 14:00 / 相模湖サイクリング /
高尾の頂上からの坂道を爆速で下り、30分もすれば相模湖まで降りてくることができる。
少し遅いが13:30に相模湖の周辺のコンビニで昼食を調達。
この時のおにぎりが、まぁ、うまいこと、うまいこと。
先が長いので、手っ取り早くお昼を済ませる。
またコンビニで水とカップラーメンなどを調達する。
水は2リットルをとりあえず2本買ってそれぞれの荷台に括り付けた。
ラップラーメンは初日の夕食だ。
そして、相模湖の半周から午後の旅はスタートする。
雄大な湖の景色にしばし体の疲れが吹き飛ぶ感覚。
ネッシーの存在確認がふと頭をよぎり、キョロキョロするのがお決まりだ!
相模湖の半周サイクリングが終わるとここからアップダウンの激しい山道になってくる。
/ 15:30 / 山道をママチャリで爆進 /
ここからがママチャリキャンプの本腰!
とにかく坂を上り、そして坂を下りが延々と繰り返される。
走行中は左の写真のような感じである。
とにかく我々は目立つのである!(笑)
友人を前に、時には自分が先頭に立ち、山道をひたすらに進んでいく。
途中にダムがある。
なかなか普通に生活していると見ることのないダムにしばし心を奪われる。
自分を含めた東京都民はこの水を飲んで生活している可能性もあるよなと学生ながら思いにふける。
右下の写真はこれから通る道を撮影したものだが、道の高低差を理解してもらえるのではないだろうか。。。
途中、我々の横を軽トラやバイクが颯爽と走っていく。
すると、一台の軽トラが自分たちのちょっと先で止まって窓が開いた。
/ おい!兄ちゃんたち!どっから来たんだ!?/
/ 東京です!/
/ そりゃ遠くからご苦労さんだな!昔はよくいたんだよ!こういうことしてる若いやつ!どこまで行くんだ?/
/ 道志のキャンプ場です! /
/ おぉ、先はまだまだあるな!がんばれよ!!!/
/ はい!あざます!!/
どこか懐かしく、どこか羨ましいものを見るような目でおじさんは嬉しそうに窓を閉め、走っていった。
我々は珍しくノスタルジックな風景として捉えられていたのだ。
道中、我々はよく呼び止められた。
畑作業中のおばさんから
/ ちょっと待っててね /
と言われ、ジャガイモときゅうりを貰ったりもした。
我々はいつの間にか色んな人に応援され、道志を目指していた!(笑)
/ 17:00 / 道志村入り口に立つ /
ついに山梨県道志村の入り口に到着。
ラストダンジョンの入り口に到達した気分だが、まだ先は長い。
時計はすでに17時を回る。冬ならばそろそろ日も落ちてくる頃だ。
道志川にかかる橋を渡るとまた長々と続く坂道が出迎えてくれる。。。
その前にトイレと自動販売機でほっと一息。
ここで飲むスポーツドリンクのうまいこと。うまいこと。
さて、気を引き締めて / 道志の山道 / へと挑もうではないか!
ラストダンジョンの開幕である。
/ 20:30 / 道志の森キャンプ場到達 /
当時はガラケーだったため、夜は基本写真が撮影できず、、、
写真が残っていないのは残念だが、道志の道は暗く急カーブ、急勾配が続く。
道中、小規模な商店が1店舗だけぽつりと店を構えている。
そこでちょっと休憩。魚肉ソーセージを調達し小腹を満たす。
お店のおばちゃんと談笑しながら、しばしの休息。また山道に戻る。
キャンプ場の手前には道の駅がある。そこでトイレ&水を購入。最後の小休憩。
そして、キャンプ場に到着。ついた頃には20時を過ぎていた。
疲れ切っているが、すぐには休めない。ここからキャンプが始まるのだ。
テントを張って、お湯を沸かし、カップラーメンを作る。
21時をとっくに過ぎたころ、カップラーメンが出来上がる。
疲れも相まってか / キャンプ場でのカップラーメンほどうまい食べ物はこの世にはないのではないか / というほどにうまい!
一気にカップラーメンを流し込んだのち、ぶっ倒れるように即就寝。
/ 第二章 / 道志での過ごし方 /
最大のしんどいポイント / 初日 / を乗り越え、旅はお楽しみの中日に入る。
道志での中日の過ごし方は様々だが、ピックアップしてみていこうと思う。
/ 光が差し込むキャンプ場の朝 /
朝は体が鉛のように重い。当時は若かった。
筋肉痛が翌日に思いっきりやってきた。
それとは反対に朝のキャンプ場は非常に気持ちがいい。
テントから出て、大きく伸びをする。深呼吸。贅沢な朝だったなと思う。
昨晩は疲れていて全く気にもしなかったが、キャンプ場の全貌が明らかとなる。
/ キャンプ場を探索 /
キャンプ場は思ったより広い。
まずは受付にお金を払いに行く。
/ 昨晩来ました! /
/ 何で来ましたか?/
/ 自転車です! /
/ 自転車…ですか…?泊まり…ですよね?テントとかありますか?/
/ 全部積んできました!/
管理人は笑っていた!そして一言!
/ 自転車か…自転車は無料でいいですよ!宿泊料だけいただきますね!/
とんだ珍客といった感じだった。
午前中は川遊びしたり、自然の中を散歩したりとたっぷり満喫させてもらうことにした。
ちなみに冬はめちゃめちゃ空いている。
我々以外は車でガチキャンプしている1組しかいなかった。
ガチキャンプおじさんの車からは煙突が生えていて、モクモクと煙が立ち上っていた。
我々は左下の写真のテントで過ごしていた。
寒くて死んでもおかしくない!若いってすごい!若いって無謀!(笑)
/ キャンプ場でのごはん 1 /
さて、昨日の夜はカップ麺を流し込んだが、今日は違う。
朝ごはんに友人が炊き込みご飯を作り出した!
ごはんもその場で炊くのだ!これは普通にすごい!
すごいスピードで完食。2人で3合は炊いたのではないか…
そして、夕方は昨日おばさんからもらったきゅうりを食す。
塩は道の駅でランチをした時に岩塩をティッシュにくるんでいただいてきたものだ。
/ 道の駅 どうし /
話は前後するが、ランチは道の駅まで出て食べた。
この時のアップルパイの味は今でもまだ覚えている。
ほんのり広がる酸味と圧倒的な甘み。
当時コンビニのアップルパイで満足していた自分にとって衝撃のおいしさであった(笑)
※特にリンゴの産地として有名というわけでもないが…
ちなみに道志は山中湖の近くにある村で富士の湧き水が出る。
よって、自動販売機では富士の天然水が販売されてもいる。
/ 道志の湯 /
道志には / 道志の湯 / という温泉がある。
夕方には温泉に入りに行く。
疲れた体に温泉の湯が染み渡る。
若かったからなのか、温泉のおかげなのか、次の日に筋肉痛が和らぐのである。
風呂上がりの牛乳は至福のひと時!まさに文句なし。
ただ、、、
道志の湯までは山道を片道7km走らなければならないという代償はある。
アップダウンが激しい上に帰りの方が上りが多いというのが多少難点ではある。
もちろん車ならひとっ走りであるが、ママチャリではそうはいかない。
しかし、荷物が無い分、とても軽く感じる!というのはせめてもの救いである。
/ キャンプ場でのごはん 2 /
キャンプ場の夜と言えば焚火。
なんでもいいからその場にあるものを燃やしたくなるのが男の子ってものだ…
基本的に先人の残した薪や木の枝が落ちているので、現地調達で十分に楽しむことができる。
スーパー火力と呼ばれる枯れた枝が我々の焚火の勢いを加速させる。
写真で掲げているまさにそれがスーパー火力だ!
またラッキーなことにキャンプ場に網が落ちていたりもする…(笑)
道の駅でソーセージを買ってきて、昨日もらったジャガイモと一緒に焼いてミニBBQを行った。
網を置いて行ってくれた先人よ。ありがとう。
/ 最終章 / 帰りという地獄 /
中日を楽しく道志で過ごしたのち、忘れてはいけない地獄が帰り道だ。
帰りもほぼ同じ道を行くことになる。
行きとの違いは下りが圧倒的に多くなること。
特に山道は下りの割合がとても多くなる。
もはやママチャリでも時速30kmくらい出ているのではないか…というくらいにスピードも上がる。
帰り道で一番つらいのは相模湖~高尾の山越えの辺りだろう。
高尾からの山越えは急で短いイメージだが、相模湖からの山越えはいつ終わるんだよ!というくらいに長い印象である。
帰りで疲れていただけかもしれないが…
いくら下りが多いとしても135kmの道のりはなかなかこたえる。
休憩時以外は無言で黙々と自転車をこぎ続ける。
大体朝の8時くらいに道志を出て、大田区に着くのは18時くらい。
途中、夕飯を近所の松屋で済ませている。
その後、中野区に着くのは20時前くらいだったかと思う。
以上がママチャリキャンプの全容である。
/ 終わりに /
いかがだっただろうか…
なかなかハードな旅行なだけに、そこでしか体験できないことも多々ある。
一期一会の出会い。
死ぬほど辛い自転車を漕いでいる時間。
のどかな風景と温泉。
お尻と足の筋肉痛。
今となっては、どれも良い思い出である。
学生諸君はぜひ、青春の思い出に挑戦してみるのもいいだろう。
目的地はどこだっていいし、出発地も東京じゃなくたっていいのである。
旅行は予定を立てている時もまた一興。
しっかりと準備してから臨んでほしいと思う。
ちなみに、その後の人生での話のネタにもなるので、やはりおすすめである!(笑)
感想や他に知りたいことなどあれば、ぜひコメントで教えてほしい。
それでは、最後まで読んでくれてありがとう!
旅行好きなママチャリキャンパー / ななめ / より心を込めて