こんな人におすすめの記事
- ベビーテックについてわかりやすく説明してほしい
- ベビーテックの市場規模など最新情報が知りたい
- 文章だけではなく図などのイメージで理解したい
幼児・子供関連企業で海外事業を担当しているのですが、
そんな私が最近耳にした言葉 / ベビーテック / !!
世界的に注目が集まり、市場規模も年々拡大している成長分野です!
そんなベビーテックについて、本記事では10枚のスライド+解説で説明していきます。
気になる方はぜひ / ななめ読み / してみてください!
では、ここからはマスターにバトンタッチしたいと思います!(笑)
/ ベビーテックの概要 /
/ 1枚目 / ベビーテックとは /
近年○○テックという造語をよく耳にしますよね。
/ Finance / 金融 / と / Technology / 技術 / の掛け合わせの / フィンテック / Fin Tech / などが有名かと思います。
ベビーテックもこれらの○○テックの仲間です。
/ Baby Tech / ベビーテック / とは / 妊活 / 妊娠 / 出産 / 乳幼児の子育て / などを支援するスマートデバイスやITサービスの総称です。
赤ちゃんが生まれる前 ~ 生まれた後すぐの教育までがその範囲となっています。
※ 細かい分野や具体的な事例については次の章で詳しく説明します!
ちなみに…
/ Fin Tech / とは金融サービスをスマートデバイスやITサービス化したカテゴリーの総称のことで、主な例としては / スマホ決済 / ブロックチェーン / 家計簿アプリ / などが挙げられます。
/ 2枚目 / 市場規模について /
ベビーテックという言葉が初めて使われたのは2016年にラスベガスで開催されたCESでのことです。
その後市場が拡大し、2018年にはCESで専用のフロアが設けられるまでになりました。
このころから大企業やスタートアップによる大規模な投資案件が増えていきます。
2019年時点では米国だけで460億ドルの大規模な市場になりました!
主な商品であるベビーモニターだけでも19億ドルの市場があります。
ちなみに…
CESとはコンシューマ・エレクトロニクス・ショーの頭文字をとった言葉で、世界最大級の民生用エレクトロニクス (家電) 製品展示会のことです。
/ 3枚目 / 日本のベビーテック /
日本でもベビーテックという言葉自体は普及してきており、2019年から『Baby Tech Award』が開催されています。
ベビーテックの分野で優秀な製品やサービスに対して、賞が贈られるというもので、株式会社パパスマイルという会社が中心となって運営しています。
また今年2021年にはメディアでも取り上げられ、今後もベビーテックの市場は広がっていくことが予想されます。
世界ではすでにベビーテック市場は広がっているため、これから事業を始めるという場合初めからグローバル向けを視野に入れて展開することができるというのもメリットです。
既にパナソニックやベネッセなどの大手日系企業もベビーテック市場に目をつけた商品の展開や開発を進めています。
日本国内で本格的に広がってくるのは2024年以降くらいからだろうと言われています。
ちなみに…
『Baby Tech Award』は8つの部門から構成されており、それぞれの部門で大賞 (1位) と優秀賞 (2位と3位) が選出されます。
/ 4枚目 / ベビーテックの分野 /
ベビーテックは大きく分けると5つの分野で構成されています。
次の章からはこれら5つの分野について詳しく見ていきます。
/ ベビーテックの5つの分野 /
/ 5枚目 / 子どもの健康と安全 /
この分野の代表格が / ベビーモニター / です。
日本でもベビーモニターの普及が進んできており、ベビーテックの中では最も市場規模が大きい分野です。
赤ちゃんが寝ている間の体動や呼吸などを管理し、うつぶせになってしまった時はアラームで伝えてくれたりなど、様々な機能が備わっているものが発売されています。
また食事 (ミルク) やおむつ交換、睡眠などの記録が可能な育児専用のアプリもこの分野で近年、日本でも普及が進んでいます。
これらの普及により、赤ちゃんの健康の管理が昔よりも容易になりました!
/ 6枚目 / 母体と胎児の健康と安全 /
主に妊娠・出産前後のお母さん (母体) を対象とした分野となります。
情報の入力により、妊娠しやすい日を割り出す妊活管理のアプリや妊娠後の記録用アプリなどが普及しています。
無料で質の高いアプリがたくさん出てきているので、今後も成長が見込める分野と言えるかと思います。
また、ラインなどの既存アプリを利用した妊活専門のコンシェルジュサービスなどもこの分野に入ります。
体外受精などの相談なども一括で受けることができるサービスです。
/ 7枚目 / 赤ちゃんのこころ /
当たり前のことですが、赤ちゃんはまだ話すことができません。
/ 赤ちゃんがしゃべってくれればいいのに…なんで泣いているのかわからない… /
という育児パパママのぼやきを解決しようというのがこの分野です。
ズバリ、赤ちゃんの泣き声や心拍数などを解析する技術が中心となります。
既にアプリなどで出ているものもありますが、精度についてはこれからさらに研究が進んでいく分野であると言えるかと思います。
/ 8枚目 / 育児生活の効率化 /
近年、家族形態の割合が大家族世帯より核家族世帯の方が多くなっているという話はよく耳にします。
昔は祖父母合わせた家族全員で一丸となった子育てというスタイルでしたが、核家族世帯では子育てに関わる人数自体が昔より少なくなっている傾向にあります。
最近はスタンダードになりつつありますが、夫婦共働きの世帯では尚更です。
このように現代の子育てには様々な負担があります。
そこで育児の負担を少しでも和らげようというのがこの分野となります。
現代ならではの課題を現代の技術を用いて解決しようとする / ベビーテック / らしい分野です。
/ 9枚目 / 学びと遊び /
一般的に1番イメージしやすい分野かもしれませんが、赤ちゃんの学びや遊びに関する分野です。
特に幼児教育には熱心な親御さんも多いですよね。
またこの分野では教える側も範囲に入ってきます。つまり保育士さんです。
近年、待機児童問題などが社会問題として顕在化されていますが、根本には保育士さんの人数減少と負担増加という原因があります。
育児保育用の管理アプリやIoTを用いた見守りサービスなどは保育士さん自体の負担軽減にもなります。
これらの技術が向上することにより、より質が高くかつ効率的に仕事ができるようになります。
/ 10枚目 / マスターのまとめ /
/ これまではできなかったこと / が / これからはできるようになる / そんなテクノロジーによる解決がベビーテックの真骨頂です。
最後にベビーテックのメリットとなる部分をまとめさせていただきました。
ベビーテックは育児の手抜きというわけではなく、育児を助けるお助けマンのような存在であると言えるかと思います。
これらの技術をうまく使いながら、なるべく関わる方々の負担が軽減するような、そんな子育ての実現に向けて、ベビーテック市場の成長を願うばかりです。
今回の記事は以上です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
他に知りたいことや感想等ございましたら、コメントしていただけると嬉しいです。
幼児・子供関連会社に勤める / ななめ / より心を込めて。