こんな人におすすめの記事
- 旅行会社に入社して総合旅行業務取扱管理者がどう役立つのかを知りたい
- 役立つタイミングを時系列で確認したい
- 転職の際にもどのように役立てたか知りたい
総合旅行業務取扱管理者って何?という方は先にこちらの記事をチェックしてみてください。
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【元旅行会社社員が解説】旅行業務取扱管理者という資格について
また就職活動に役に立つのか?についてはこちらの記事で紹介しています。学生の方は併せて / ななめ読み / してみてください。
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【元旅行会社社員が解説】旅行業務取扱管理者は就職活動に活かせるのか?/ アピール方法とは?/
では、さっそく学生時代に総合旅行業務取扱管理者を取得し、旅行会社に入社してから2年間で退社するまでの間、どのように資格を活かすことができたのかについて書いていきたいと思います!
興味のある方はぜひ / ななめ読み / してみてください。
/ 1 / 入社してすぐに活きること /
/ 1-1 / 導入研修が簡単すぎる /
/ 本節のポイント /
/ 総合旅行業務取扱管理者の一部内容が導入研修でも取り入れられている /
/ 寝てても答えられるくらいに簡単に感じる /
/ 人事部にアピールすることができる /
まず企業に新卒として入社すると行われるのが / 導入研修 / です。
/ ビジネスマナー / 業界についての基礎知識 / 会社のルールやシステムについて / など多岐にわたるプログラムが用意されています。
その中でも / 業界についての基礎知識 / の部分は総合旅行業務取扱管理者を持っているととても簡単に感じる内容でした。
寝てても答えられますよ!というくらいに簡単で、よく研修のグループワークなどではグループをリードすることが多かった印象です。
グループをリードできると人事の方々と話す機会は自然と増えていきます。
自分の会社では人事部が最初の部署振り分けを行うため / 自分の行きたい部署に行く / には良い印象とコミュニケーションが不可欠です。
自分は当時、海外旅行の担当を希望していたため、最終的には海外旅行の花形 / ヨーロッパ担当 / の配属となることができました。
注意点としては、あまりに簡単すぎてそれが態度に出ないようにするということです。
資格の復習だと思って意欲的に取り組めると自分のファーストキャリアにも大きな影響を与えると思います。
/ 1-2 / 総合旅程管理主任者の試験勉強が楽 /
/ 本節のポイント /
/ 総合旅程管理主任者は添乗員になるための資格 /
/ 筆記試験はほぼ総合旅行業務取扱管理者の範囲内 /
/ 実技試験の勉強のみに集中できる /
自分の会社は導入研修の中で添乗員の資格である / 総合旅程管理主任者 / を取得しなければならない会社でした。
/ これを言うとわかる人にはどこの会社かだいたいわかってしまうのですが… (笑) /
総合旅程管理主任者は筆記試験と実技試験の2つの試験に分かれています。
実技試験は新入社員全員と指導係の社員とで行うもので、よっぽどでなければ合格となります。
筆記試験は総合旅行業務取扱管理者の下位互換という感じでほとんどの範囲がこの資格でカバーできるものでした。
他の同期が一生懸命勉強している間、テキストをパラパラめくって / あぁ、こんなのもあった / これも出るのか / くらいに復習しておけば合格できるという感じですごく楽でした。(笑) / 当時は同期に教える側にまわっていたので、友達が増えるというメリットもありましたよ /
/ 2 / 部署に配属されてから活きること /
/ 2-1 / 理解は早くなるが現場は甘くない /
/ 本節のポイント /
/ 旅行の手配や添乗業務でも他の人より理解が早くなる /
/ ただ旅行会社の社員はそんなに甘くない /
/ 実践あるのみ / 毎日の積み重ねが力になっていく /
総合旅行業務取扱管理者は部署配属後はあまり意味がないということではありません。
例えば、旅行業務の用語 (航空会社や空港のコード)、航空券や新幹線などのチケットや時刻表の読み方、他契約内容の理解など知識としてのアドバンテージになる部分はたくさんあります。
しかし、旅行会社の仕事はとても忙しく、そして早いです。
こなすスピードや要領の部分は正直、知識云々より経験による部分が大きいと思います。
実際に自分が社員として使い物になったのは、1年目を過ぎたあたりからだったと認識しています。
そこまでは割と迷惑をかけっぱなしでした… (汗)
つまり全く意味がないというわけではないですが、旅行会社の仕事は経験によるところが大きいため、総合旅行業務取扱管理者を持っているだけでうまくいくような簡単なものではないということだけは付け加えておきます。
その上で持っていると便利なことも多々ありますよ!という感じです。
/ 2-2 / 昇給がある場合がある
/ 本節のポイント /
/ 資格保有者は1万円程度昇給がある場合がある /
/ 資格保有が昇進の条件になる場合がある /
これは私のいた会社の話ではないのですが、総合旅行業務取扱管理者を持っていると月に1万円程度の資格手当が出る会社もあります。
年間に換算すると12万円程度となるので、結構な金額だと思います。
また、マネージャークラスに昇進するのに総合旅行業務取扱管理者が必須という会社もあります。
/ 私のいた会社もそうで、勉強している上司がちらほらいました /
つまり、入社する会社によっては給料がもらえる金額が変わることがあり、長く在籍する場合は昇進面でもメリットになるということです。
/ 3 / 辞める時に活きること /
/ 3-1 / 業界について理解している証明になる /
/ 本節のポイント /
/ 実は2年で他業種への転職は結構難しい /
/ 旅行業界を理解している証明として資格を使うことができる /
一般的に在籍2年で転職するとなると / 第二新卒 / という枠組みでの転職になります。
第二新卒とは / 新卒社員+社会人での実践経験を経た人材 / を採用するために最近、大手企業でも人気の採用形式で求人数も多くなってきています。
しかし、自分は第二新卒としてではなく経験者採用でしかも他業種の大手企業に採用されました。
ここで活きたのが / 総合旅行業務取扱管理者 / の資格です。
2年しか在籍していないというデメリットを総合旅行業務取扱管理者というマネージャーが持つような資格で補うことができたと思っています。
添乗員などの経験と掛け合わせて / 旅行業を極めることができたので、次は○○をやってみたく転職活動をしています / というストーリーを作ることができました。
同期が他業種の転職に苦戦する中、自分はわずか数カ月で次の内定をもらうことができました。会社も数社しか受けていません。
これは人生の保険という意味でも重要なポイントと言えるかと思います。どの業界にいても安定というわけではない世の中なので、自分のスキルの証明として持っておくと得であると言えるかと思います。
/ 3-2 / 転職の事例 / 音楽業界 /
/ 本節のポイント /
/ 総合旅行業務取扱管理者が決め手となった一次面接の事例 /
/ 音楽業界 (他業種) での話 /
自分は転職時、様々な業界を受けていました / といっても数社で終わっちゃいましたが… /
最終的には大手メーカーの海外職を選んだのですが、音楽ライブが好きだったので、音楽業界も受けていました。
本節ではそこでの面接で総合旅行業務取扱管理者が活きた事例をご紹介します。
/ ななめの実体験 /
志望動機などの話がひと段落した時…
/ 面接官 / この資格欄の総合旅行業務取扱管理者って何? /
/ ななめ / 旅行業界唯一の国家資格で旅行会社を起業したり、営業所を管理したりするための資格です /
/ 面接官 / そんな資格あるんだ!へぇ~ /
/ ななめ / 貴社は今後、ファンクラブツアーなどの自社展開を考えていますか?すでにエイベックスなどの音楽会社では子会社を設けて自社で旅行企画を組んでいますが… /
/ 面接官 / 実はそういう企画も今挙がっているみたいなんだよね~ /
/ ななめ / その場合は総合もしくは国内旅行業務取扱管理者が必ず1人以上は必要になります。海外ライブツアーも予定していれば総合の方が必要になります。 /
/ 面接官 / 資格を持っていないといけないの?/
/ ななめ / 営業所に必ず1人いないといけないんですよ!旅行会社を起業するために必要な資格なんです。規模によっては2人以上必要になる場合もありますね。 /
/ 面接官 / まぁ、ある程度は話進んでいるみたいなんだけどね… /
/ ななめ / もし若い人が必要という場合はお力になれると思います。添乗員の資格も持っていますので! /
/ 面接官 / そっち方面でも考えてみるようにあとで人事と話してみるよ!まぁいずれにしてもアーティストのスケジュール管理業務では相性よさそうだね~ /
/ ななめ / 対象がツアーのお客様から貴社のアーティストに変わるだけなので、応用はできると思います!ぜひよろしくお願いします。 /
という感じで総合旅行業務取扱管理者が活きた面接の事例でした。
今の企業の内定が出てしまったので、次の面接には進みませんでしたが、終始和やかなムードで面接を進めることができました。
このように / 総合旅行業務取扱管理者 / が転職に活きる場面があります。
/ この場合、エイベックスなどの他社情報は事前準備が必要ですが… /
特に資格を持っているということで、面接官への説得力が増し、面接が進めやすくなります。
/ 最後に /
いかがでしたでしょうか?
入社時から退社時までなるべく時系列に沿って、どの場面でどのように資格が役に立ったのかを実体験に基づいてご紹介してきました。
どの場面でもいえることですが、知識を持っていることは自信につながりますし、資格を持っていることは対外的に知識を持っていることの証明にもなります。
それは生涯自分のスキルとして個の力を証明する者になると思いますので、改めて勉強してよかったな~と感じています。
少しでも勉強した後のことがイメージしやすくなってもらえたなら幸いです。
他にも知りたいことがある!あるいは役立ったことがある!などあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
資格の恩恵を受けてきた / ななめ / より心を込めて