こんな人におすすめの記事
- 旅行業界の就職活動に向けての対策を知りたい
- 業界研究の方法やアピールの仕方など具体的なコツが知りたい
- 上記を実体験に基づいて説明してほしい
私は新卒で旅行会社に入社し、転職したのちメーカーで海外事業を担当しています。
新卒時代の経験から / 旅行会社の就職活動 / を記事にしていきたいと思います。
当時の経験を踏まえ、効果のあったことを中心に書いていきます。
興味のある方はぜひ / ななめ読み / してみてくださいね。
/ 1 / 旅行業界は人気職種 /
/ 1-1 / 採用人数多いが、倍率もそこそこ高い /
/ 本節のポイント /
/ 旅行会社は人気職種で倍率もそこそこある /
/ 採用人数は多い /
/ 他の人気業種よりは比較的入社しやすい /
自分が現役時代、旅行会社は人気職種でした。
就職活動サイトの応募ランキングでJTBが常にトップといった具合。
現在は新型コロナウイルスの流行で一時停滞といったイメージですが、2~3年もすれば元通りかそれ以上に活気づく業界であると思っています。
採用人数については100人単位で採用があるため、比較的多めです。
そのため、会社にこだわりが無ければ入社すること自体はそこまで難しくはないといった印象ではあります。
ですが、会社によって事業内容の特徴に差があるため、業界研究は必要です。
※後ほど業界研究の仕方については詳しく説明します。
自分のしたいことと企業が目指していくことのミスマッチが無いようにしましょう。
/ 1-2 / 学歴は関係ある?/
/ 本節のポイント /
/ 学歴は就職活動には関係あるが比較的に重視されない /
/ 入社してからは全く関係ない /
/ 専門学校に入っていなければならないということもない /
学歴で切られることってあるんですか?という質問が時々あります。
事実、あります。
ただ、全部学歴で決めているかというとそうではありません。
学歴は自己PRの1つであると思ってください。
逆に学歴が低いという自覚があるのであれば、他の項目で目立つように工夫すればいいということになります。
そういう意味では旅行会社は比較的に学歴以外の部分でのアピールがしやすい業界と言えるかと思います。
詳しくは2章・3章で説明していきますが / 業界知識 / 資格 / 接客経験 / 旅行の実体験 / などいくらでも学歴以外にアピールできる方法があります。
また近年、観光業・旅行業の専門学校や学部もありますが、これも観光業・旅行業の勉強をしてきたという1つの自己PRでしかありません。
逆に観光系の学校や学部でなくても / 法学 / 経済学 / 経営学 / 語学 / など、ビジネスをする上で必要な知識はたくさんあります。
これらすべてが自分の強みの1つであると認識していれば、高学歴や専門学校の方々に引け目を感じるということはありません。
ちなみに、どの会社でもそうだと思いますが、入社してから学歴はほぼ一切関係なくなります。
/ 2 / 事前の勉強や業界研究について /
/ 2-1 / 旅行業界で重視される資格について /
/ 本節のポイント /
/ 旅行業唯一の国家資格、旅行業務取扱管理者 /
/ TOEICや英検、他外国語の資格 /
/ 面接のちょっとした話題に、世界遺産検定 /
/ 旅行業務取扱管理者 /
まずは旅行業界唯一の国家資格、旅行業務取扱管理者です。
この資格は旅行会社の仕事に直結するような試験内容になっているため、就職活動時の評価も高いです。
別の記事でも説明しているので、興味のある方は併せてこちらも読んでみてください。
総合旅行業務取扱管理者って何?という方はこちらの記事を / ななめ読み / !
-
【元旅行会社社員が解説】旅行業務取扱管理者という資格について
続きを見る
また就職活動に役に立つのか?についてはこちらの記事で紹介しています。併せて / ななめ読み / してみてください!
-
【元旅行会社社員が解説】旅行業務取扱管理者は就職活動に活かせるのか?/ アピール方法とは?/
続きを見る
/ 語学系の資格 /
コロナ以前は訪日観光客の急増から語学関連の能力が重視されていました。
おそらくあと2~3年もすれば、訪日旅行客は戻ってくるのではないかと思うので、やはり重宝される能力です。
ここでのおすすめはTOEICです。
TOEICは年に10回 (ほぼ月に1回) 挑戦することができ、コツを掴めば600~700点くらいまでは割と簡単に点数を取ることができる試験になっています。
自分は全く英語をしゃべることができませんでしたが、就職活動中に5~6回受験し、なんとか735点まで点数を持って行くことができました。
当時、マイナビやリクナビなどの資格の欄がTOEIC600点以上、TOEIC730点以上、TOEIC820点以上という分かれ方になっていたため、ぎりぎり730点以上と書くことができたのを今でも覚えています。(笑)
短期で受験することのできる試験なので、もし資格欄に何も書くことがないという方はTOEICを勉強して受験してみると良いのではないかと思います。
/ 世界遺産検定 /
自分は2級を取得していますが、正直そこまで頼もしい資格というわけではありません。
実際の就職活動では、面接の話のネタとして1~2回程度話したくらいで、そこまで役に立ったという実感はありませんでした。
ですが、資格欄に書いてあると、少なくとも旅行について何かしらの勉強はしてきましたよ!というアピールにはなります。
それに何より、勉強内容が面白いです。
もはや旅行雑誌を読んでいるかのような内容でした。
もし、資格欄に何も書くことが無く、語学も壊滅的に苦手!という方は世界遺産検定にチャレンジしてみると良いと思います。
ちなみに2級までは割と簡単に進むことができますが、1級となるとなかなかマニアックな強者という印象です。
/ 2-2 / 業界誌 / 説明会 / HP / で勉強すべし /
/ 本節のポイント /
/ 業界紙を読むべし /
/ 説明会は業界研究の場として足を運ぶべし /
/ 企業のHPをちゃんと見ておくべし /
この節では業界研究について説明します。
まず観光・旅行業の勉強ってどうすればいいの?ということがあると思います。
そこでおすすめの方法を3つご紹介します。
/ 業界紙を読むべし /
旅行業界には『トラベルジャーナル』という業界誌があります。
一般的に旅行業界のニュースや特集が組まれており、旅行業界のトレンドを確認できる雑誌です。
毎週発行されており、大学の図書館などでも読むことができます。
※大学によりけりかとは思いますが、、、
個人で購読する場合は、6カ月16,500円、1年間29,700円、2年間55,000円となっております。(2021年8月現在)
/ ちなみに私は大学3年生と大学4年生の2年間アルバイト代から定期購読していたほどの観光業オタクでした!(笑) /
値段も分量 (毎週) もなかなかなので、最初は読むことのできる図書館を身近に探すのがいいでしょう。
/ 私は大学2年生の時に大学の図書館で出会いました!/
ちなみに業界誌以外にも観光・旅行業界について書かれた書籍は多数出版されています!
/ 説明会は業界研究の場として足を運ぶべし /
説明会には行った方がいいです。
合同説明会ではなく、できれば各社の個別説明会がいいと思います。
私も受ける受けないにかかわらず、旅行会社の個別説明会には足を運んだ記憶があります。
説明会の良いところは各社の特色をざっくりと確認できるという点です。
特に新卒社員の仕事内容についての詳しい情報や社員の雰囲気など説明会でしか得られない情報もあります。
自分で調べなくても、その会社の方々が自ら紹介してくれる場なので使わない手はないでしょう。
ちなみに、説明会で質問すると人事や社員の印象に残るからがんばるんだ!という人がいますが、あまり意味がないので気にしなくてもいいと思います。
本当に聞きたいことがあるならもちろん聞くべきですが、ないなら無理をする必要はありません。
/ 私は説明会が終わったらすぐ帰宅していました /
/ 企業のHPをちゃんと見ておくべし /
説明会でざっくりと事業内容や仕事内容を聞いた後、興味のある企業があった場合は、会社のHP (ホームページ) を確認しましょう。
特に大事なのは / アニュアルレポート / や / 中期経営計画 / といったページです。
簡単にいうと企業の経営方針や事業についての細かい説明が書かれており、主に株主に向けて公開している情報です。
/ こんなことしているので引き続き投資お願いしますね!という内容 /
そのためかなりわかりやすくかつ細かく、その企業の方針や事業内容を理解することができます。
これから受けようと思っている企業の場合は必ず確認しておきましょう。
/ 2-3 / インターンシップには行くべき?/
/ 本節のポイント /
/ インターンシップは就職活動のアピールポイントにはならない /
/ インターンシップは情報収集の場ではない /
/ 選考の過程で有利になるなら行くべし /
ここでインターンシップについて説明しておきます。
業界、会社問わずかなりたくさんのインターンシップを受ける学生がちらほらいますが、必要ないと思います。
そもそもインターンシップは優秀な学生を事前に引き抜くために行っていることがほとんどです。
その企業については就職活動を進める上でメリットになる可能性はありますが、他の企業の就職活動には全く活きないものです。
つまり / 受けない企業のインターンシップに行っても意味がない / ということです。
とりあえず、インターンシップに行くというのは時間の無駄です。
また情報収集の場と捉える人がいますが、これもあまりおすすめしません。
なぜならば、企業の個別説明会で十分だからです。
インターンシップはある程度の時間を要するイベントなので、単なる情報収集のためならあまり効率的ではありません。
では、どういう場合にインターンシップに参加すべきなのか。
それは / 選考に有利になる場合 / です。
例えば、インターンシップに参加した方はグループディスカッション免除という会社もありますし、選考自体が早く進み内々定が早めにもらえるという会社もあったりします。
このように明らかにメリットがある場合は参加した方がいいということになります。
/ 3 / 面接や書類でアピールすべきポイント /
/ 3-1 / 接客のアルバイト経験は活きる /
/ 本節のポイント /
/ 旅行業界は基本的にサービス業、接客経験が活きる /
/ 数字で表せるものが無いかを探してみよう /
/ 面白いエピソードは面接で披露しよう /
旅行会社は基本的にどの会社に入ったとしても業種としてはサービス業です。
つまり、アルバイトでの接客経験が大きなアピールポイントになります。
ここで接客経験をアピールするためのちょっとしたテクニックを教えます。
/ 数字で表す /
基本的に社会人は数字が大好きです / 偏見 /
なのでなるべく数字で言い表せるものを探しましょう。
特に書類選考の場合は1枚の書類を見てもらえる時間が少ないので、数字でアピールすると端的に伝えることができます。
/ 数字で言い換える /
/ アルバイトをしていた /
○○人が毎日訪れる店舗で1日○○人に対して接客を行っていた。
/ アルバイトでリーダーをしていた /
○○人のチームのリーダーをしていた。 リーダーは○○人しかいない重要なポジションだった。
/ 売り上げを上げた /
○○円売上を上昇させることができた、それは昨月 or 昨年対比○○%の増加だった。
/ 満足度を上げた /
アンケートで平均○○の満足度だった。それにより○○人しかもらえない賞をもらった。
上記が例となりますが、数字で具体的に表されているとより分かりやすくなりますよね。
また、面白いエピソードは面接で披露しましょう。
/ 面白いエピソード /
/ アルバイト自体が珍しい場合は仕事の内容自体 /
例えば、夢の国のお土産屋でアルバイトしていた!など
/ 珍しい経験 /
お客様と仲良くなって今では一緒に飲みに行くほどの仲になった!など
/ 接客の工夫 /
レジ打ちを早くするために1カ月でテンキーを見ないで打てるようにした!
店内の装飾をイチからバイト仲間みんなで考えた!など
/ クレーマー対応の経験 /
最初めちゃめちゃ怒っていたお客様を笑顔にして返した!など
/ 挫折からの教訓・改善の経験 /
○○でお客様に怒られたが、真摯に反省し改善したため、結果として褒められた!など
どんなアルバイトを経験していたとしても、面白くて珍しいエピソードはあるものです。
面接官もその企業の一般社員なので、何かを達成したみたいな大事でなくても意外と小話みたいな話がウケたります。
/ 私の場合は品出しの時にぬいぐるみの持ち方について60代男性のクレーマーから30分くらい怒られた話 / が反応が良かったのを覚えています。
/ あるある!旅行会社でもそんなことあるよ!さすがにぬいぐるみの持ち方では怒られないけどね…(笑)その時どうしたの?/
みたいな感じで反応してくれるので
/ しっかりその場は対応しました。その後ぬいぐるみの持ち方を意識しましたし、後輩には同じ思いをしてほしくなく、掲示板にぬいぐるみの持ち方についてのイラストを貼り付けたら、同僚からはウケましたし、上司からは褒められました!もしよければ今お教えしましょうか?(笑)/
と返していました。/ 意識 / + / 改善 / + / 情報共有 / のまじめな話 + / 冗談 / で我ながらまとまった話になっていたかと思います。
/ 3-2 / 学生時代の旅行体験 /
/ 本節のポイント /
/ 学生時代の時間をかけた旅行はアピールポイントになる /
/ 珍しい旅行は面接での雑談にも使える /
/ 手配の苦労などを話すのもGood ! /
旅行会社を受けていると / 旅行は好きですか?/ とか / どんな旅行をしてきましたか?/ みたいな質問が多いです。
その時は必ず、エピソードトークを用意しておいた方がいいと思います。
何が楽しかったのか?逆に何が大変だったのか?という感じです。
/ 自分がしていた旅行の話 /
/ 初めての海外旅行はベトナム~カンボジア~タイでバックパッカー旅行 /
/ ママチャリで東京から山梨まで移動してキャンプ /
/ 2週間かけて青春18きっぷで日本一周 /
自分の旅行はテレビ番組の企画みたいなハードスケジュールかつ現地で色々手配する旅行が多かったので、エピソードトークは尽きませんでした。
集団面接では他にも / 家族旅行 / や / その会社のツアー旅行 / などの話をしている人が多い印象でしたが、すべては内容次第という感じでした。
たとえ近場でも、エピソード自体が面白い旅行であれば、全然問題ありません。
過去の自分がしてきた旅行を思い出して、何か話せる内容が無いか、事前に考えておきましょう。
現時点で思いつかない場合は、とりあえず友達を誘って日本一周かましてください!(笑)
/ 4 / 最後に /
いかがでしたでしょうか?
旅行会社の就職活動は一部学歴やスキルも必要ですが、他の業種に比べるとアルバイトや自身の旅行の話など、工夫次第でどうにでもできる部分が多いイメージです。
逆に、学歴やスキルだけでは受からないというところが難しいと感じる人もいるかもしれませんね。
入社してからもそうですが、大切なのはコミュニケーションです。
面接官とのコミュニケーションに対応できるように、事前に準備できる部分については準備をして臨みましょう!
他に聞きたいことや旅行会社の就職活動でやった方がいいことなどあればコメント欄で教えてくださいね。
それではここまで読んでいただき、ありがとうございました。
元旅行会社社員で旅行好きの / ななめ / より心を込めて。